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【保護者・新任必見】教師・教員は担任、クラス替えの決め方はどうやってるの?保護者の要望は?【学校の裏側】

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学校の大きなイベントである「クラス替え」。

このクラス替えや、担任の先生の配置はどうやって決まってるのでしょうか。

本記事では、担任の先生の決め方やクラス替えについて詳しく解説していきます。

本記事で分かること
  • クラス替えの目的
  • 児童生徒のクラスの決め方
  • 担任の先生の配置
  • 保護者からの要望は通る?

意外と知られていない学校の裏側だと思うので、保護者の方や学校の先生を目指している方は知っておくと良いでしょう。

うた

いろんな理由が絡み合ってるから、紐解いていくと面白いよ!

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目次

クラス替えの目的

クラス替えをすることには、大きな目的があります。

主なクラス替えの目的

・新しい人間関係の構築
・学業レベル、学習環境の調整
・クラスの能力の均等化

クラス替えには、いろいろな先生の考えが詰め込まれています。

その中身を紐解いていきましょう。

新しい人間関係の構築

クラス替えをする大きな理由として挙げられるのは「人間関係」です。

この人間関係、実は児童生徒だけが問題ではないんです。

人間関係を調整する理由

・友達同士の相性
・問題を起こしやすい児童生徒の分散
・リーダーシップを発揮できる児童生徒の分散
・保護者同士の相性
・訳ありの保護者の分散
・特別な支援のある児童生徒の分散

代表的なのはこんな感じです。
単に「クラス替え」と言っても、裏ではこんなことを考えながらやっているんです。

めい

なるべく問題を減らす・分散するように考えられるんだね。

うた

先生の力量を鑑みて、わざと偏らせている学校もあるよ。

人間関係を整理する理由については、「クラスの決め方」で詳しく解説していきます。

新たな人間関係は、子供たちの成長に大きく関わってきます。

固定化された人間関係は、子供たちの成長の妨げになる可能性があり、新たな関係性を作りにくくします。

新しい人間関係を構築することは、将来大人になった時「自分の力で行動する」ことにも繋がるとても良い機会なのです。

めい

コミュニケーション能力を培うのにも良いってことだね!

学業レベル、学習環境の調整

クラスによって学習の進捗状況が変わってくることは少なくありません。
それにより、学業のレベルが偏ることも…

めい

クラスによって学習の予定が変わることってあるよね…

クラスのカラーによって、授業の進み具合や、勉強する環境が大きく変化します。

・常にザワザワしているクラス
・静かに授業を受けられるクラス
・友達同士で教え合えるクラス
 
etc…

同学年でこれほどにも学習環境が変わってしまうと、児童生徒の将来にも関わってくる可能性があります。

うた

1年でクラスのカラーはガラっと変わるからね。

それぞれのクラスの長所が生かせるようなクラス編成を、年度末に調整することがあります。

また、学業レベルについては、2パターンあります。

・学業レベルに傾斜をかける
・学業レベルを均す

「学業レベルに傾斜をかける」というのは、頭の良いクラスと平均のクラス、進学を希望しないクラスなど、目指すレベルによってクラスを編成するということです。

うた

特進クラスみたいなものだね。

公立の小中学校ではあまり見られませんが、高校や私立ではこのような編成があります。

「学業レベルを均す」というのは、クラス全員のテストの順位を見て、平均順位を割り出すことを言います。

これにより、学業においてのクラスの差が出ないようにしています。

クラスの能力の均等化

クラスのレベルというのは、学業だけではありません。

クラスで能力差が出るもの

・体育祭
・文化祭
・合唱コンクール

 etc..

上記は、クラスが一致団結して取り組めるイベントで、能力差が如実に出ます。

特定のクラスに得意な児童生徒が偏ってしまわないように、過去のスポーツテストや音楽の成績、リーダーシップを図れる人材かどうかなど考慮しつつ、クラスの配置を決めていきます。

めい

ピアノが弾ける子や、足がはやい子を分散させるってことだね。




児童生徒のクラスの決め方

クラス替えの時、児童生徒の決め方はあるのでしょうか?

結論、明確に決め方があります。
適当にクラス替えを決めている学校なんてありません。

ここでは、クラス替えの決め方を具体的に見ていきましょう。

いつ決める?

クラス替えのたたき台を決めるのは、だいたい2~3月です。
早いところでは、1月から考えているところもあります。

3学期は、児童生徒の様々な成績が出揃ってきて、その材料を基に、新しいクラス編成を検討していきます。

うた

普段の人間性とかも加味するから、人間関係で言ったらトラブルがあったタイミングでチェックされているよ。

誰が決めるの?

その年度の学年主任が核となって学年の先生や教科で関わっている先生を交えて検討します。

また、過去に担任していた先生、関わっていた教科の先生にもアドバイスをもらうこともあります。

うた

これはあくまで案だよ。

決定権は、管理職にあります。
最終的には管理職によって修正され、来年度のクラス編成が決定します。

その学年の先生が練りに練ったクラス編成案ですが、場合によっては管理職に一掃されることも。

うた

基本的にはその学年に携わってきた先生の想いが詰まった新クラスの編成案だから、可決されることがほとんどだよ。

どうやって決めるの?

クラス替えの目的でも紹介しましたが、決め方は以下の根拠を基にしています。

クラス替えの決め方

・人間関係の調整
・学業レベルに応じて
・個々の能力に応じて

学業レベルや個々の能力については、「クラス替えの目的」でも紹介しているので割愛します。

ここでは、「人間関係」について深掘りしていきます。

人間関係の調整理由

・友達同士の相性
・問題を起こしやすい児童生徒の分散
・リーダーシップを発揮できる児童生徒の分散
・保護者同士の相性
・訳ありの保護者の分散
・特別な支援のある児童生徒の分散

友達同士の相性

人間、誰しもが好き嫌いがあります。
しかし、好き嫌いだけではクラス替えを検討することはありません。

ここでの相性というのは、

・仲が悪く過去にトラブルを起こした
・持病や障がいがあり、特定の友達にサポートしてもらえる

といったものを言います。

特定の友達がいることで、今後もトラブルになったり、学校に通いやすくなったりする場合、クラス替えの時の検討材料となります。

問題を起こしやすい児童生徒の分散

トラブルメーカーや、犯罪スレスレの行為をする児童生徒も中にはいます。

そのような子供たちが集まると、クラスが崩壊する恐れがあります。

主要なメンバーをなるべく分散させることで、友達に対するトラブルや悪影響を増やさないようにしています。

リーダーシップを発揮できる児童生徒の分散

リーダーシップを発揮できる児童生徒は、なるべく分散させます。

というのも、体育祭や文化祭、合唱コンクールなどの行事でクラスを引っ張ることやまとめる人材だからです。

クラス会議で積極的に案を出す人やそれをまとめる人、クラスを良い方向に導くような人を1クラスに1〜2人配置することで、良いクラスが出来上がるよう願っているんです。

保護者同士の相性

実は児童生徒だけでクラス編成をしているわけでないんです。

過去の資料や情報をもとに、保護者の相性を見てクラスを分けていることもあります。

理由としては、保護者会での悪影響だったり、保護者同士のトラブルがその子に影響を及ぼす可能性があるからです。

優先順位は低いですが、大きなトラブルになるかもしれないことを考えると、配慮をする必要があります。

訳ありの保護者の分散

保護者にもいろいろなタイプがあります。

いわゆる訳ありの保護者が偏ってしまうと、授業以外の業務も大きく偏ってしまいます。

これは、過去の資料での情報だったり前担任の情報を基にして分散させます。

場合によっては、ケースワーカーや児童相談所といった外部の情報も盛り込まれます。

特別な支援のある児童生徒の分散

障がいや持病がある児童生徒、発達障がいボーダーな児童生徒についても分散されることがあります。

特別支援学級に在籍していないけれども、クラスの中でちょっと浮いてしまうような児童生徒は、特別な支援が必要な可能性があります。

そのような子供についても、クラスの環境調整を行う必要があるため、クラスを分けることもあります。

うた

特別支援学校でも、多動や他害があると、ピックアップして分散することもあるね。




担任の先生の配置

クラス替えの時、担任の先生の決め方はあるのでしょうか?

結論、こちらも明確に決め方があります。
ここでは担任の先生をどのように決めているか具体的に見ていきましょう。

誰が決めるの?

結論、担任の先生の配置は管理職が決めます。

その年度の担任がどうだったか、児童生徒や保護者との相性、学年教員のバランスなどが考えられています。

めい

学校内のバランスを見て調整するから、希望していない学年になることもあるよ。

うた

先生の力量を見て調整しているから仕方ないことでもあるね。

どうやって決めるの?

前年度に内示が発表されて、その配置に意見がある場合は管理職に相談をしています。

うた

担任の先生の決定までの手順はこんな感じ。

STEP
管理職と先生の相談

3学期に、来年度の担任についての相談があります。

その際に、持ち上がりを希望するかどうか、別の学年に行くかどうか、などを管理職と相談し、仮決定します。

めい

家庭環境(子供の迎えや妊娠、介護など)によって、同学年の担任を外れることもあるよ。

STEP
管理職・主幹教諭・学年主任で担任の配置の会議

内示が出される前に、新学年主任を含めた担任の配置の会議をします。

その際に、児童生徒や保護者との関係性、先生の力量を加味して配置を決定します。

めい

男女の比率や教科の関係・異動して来る先生のことも加味して会議するよ。

STEP
内示→配置の変更

年度内に新学年の体制を発表(ほぼ決定)します。

その際に、STEP1での相談内容にズレがあった場合、管理職に再度相談します。

それにより、相応の理由がある場合は若干の変更、本決定となります。

めい

新体制が発表されてから新年度になるまでは秘密だから、それを隠すのに必死な先生もいるよ。




保護者からの要望は通る?

保護者の方で、クラス替えの時に「〇〇してほしい」「〇〇はやめてほしい」などの要望があると思います。

結論としては、

内容によっては要望は通る

考えてOKです。

しかし、過度な要望や、私的すぎる要望は通りにくいでしょう。

めい

クラス替えのアンケートとかやらないから、本当に適切な理由がある場合のみってことだね。

ここでは、通りやすい要望と通りにくい要望に分けて解説していきます。

通りやすい要望

通りやすい要望は以下の通りです。

  • 〇〇さんにいじめられたことがあり、本人も不安そうなので、別のクラスにしてほしい。
  • 以前、〇〇さんの保護者とトラブルになったことがあり、子供同士の関係性に悪影響を及ぼす可能性があるので、クラスを離してほしい。
  • うちの子は障がいがあるので、密に関わってくれている〇〇君と同じクラスにしてほしい
  • 病気があり、ハンデがある。〇〇さんは、サポートをしてくれるので、一緒のクラスだとありがたい

過去、児童生徒同士や保護者同士でトラブルがあった場合、配慮をしてくれる学校は多いです。

というのも、今後の子ども同士の関係性に悪影響があると、心身の成長の妨げになるからです。

めい

いじめが原因で不登校や自殺の可能性もあるもんね。

また、児童生徒に障がいが持病がある場合、昔からの付き合いでサポートをしてくれている友達がいると、同じクラスにしてくれる可能性もあります。

うた

その友達きっかけで、交友の輪が広がることもあるからね。

教員が、学校で起こっていることを100%管理できているかというと、そうではありません。

見えない部分での友達や保護者とのトラブルについては、事前に学校や学年の先生に申し入れをしておくと良いです。

通りにくい要望

通りにくい要望は以下の通りです。

・〇〇君のことを嫌いと言っていたから、別のクラスにしてほしい。
・〇〇さんと付き合っているから、同じクラスだと今後の付き合いが順調に進む。
・1という数字が好き(こだわりがある)から、1組にしてほしい。
・男の先生は怖いから、女の先生にしてほしい。
・昔から5人は仲良しだから、この関係性を保つために同じクラスにしてほしい。

私的な要望がメインと考えられる要望は通りにくいです。

その要望の背景に、緊急性がある場合は対応してくれますが、そうでない場合はあまり期待しない方が良いです。

めい

小さい要望まで加えてやってたらキリがないもんね。

うた

いろんな条件を加味してやっているからね。
重要性の高いものから対応していくってことは覚えておいてほしいな。

「担任の先生を変えてほしい」「異性の担任は嫌だ」という要望も、相応の理由と判断されることがあります。

理由を明確にしたり、管理職にも相談することで緊急・重要性が高いことを伝えると、要望が通ることもあります。




まとめ

本記事では、担任・クラス替えの決め方について紹介しました。

保護者の方や新任、今後教員になる方には、目新しい情報もあったかもしれません。

うた

クラス発表の時に、いろんな理由を考えてみると面白いよ。

いろんな理由が渦巻くクラス替え・担任替え。
その背景には日頃の子供達の様子や関係性、ここの能力や要望を加味した、先生たちの気持ちがたくさん詰まっています。

めい

ベストなクラス替え、担任替えはないけど、なるべく良い学年にしようと考えられてるんだね。

クラス替え・担任替えによって、児童生徒も教師も保護者も新学期から新鮮な気持ちでより良い学年のスタートを切れると良いですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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